Q1
和菓子の保存法や美味しい食べ方を教えて下さい。
A1
生菓子類はできるだけ新しい内に食べて頂くことが美味しく食べる秘訣です。
冷蔵庫で保管するのは、固くなりやすいことや乾燥しやすいことからあまりお勧めできません。お買求めの日に召し上がるのでしたら涼しい冷暗所に置くことが良いと思います。たくさんの頂きものなどがあった時はむしろ冷凍保存が良いです。冷気に直接触れぬ様に容器(密封容器など)に入れてから冷凍して下さい。解凍はお召し上がりの時間を見計らって自然解凍してください。但し、一度冷凍した和菓子は解凍後すぐに召し上がって下さい。
時間を置くと風味がそこなわれます。勿論一度解凍した生菓子を再度冷凍してはいけません。
焼菓子や蒸菓子など賞味期限が定められている和菓子はその期間中は美味しく召し上がって頂けます。 但し密封包装の和菓子は開封後は生菓子と同様に
新鮮な内に召し上がってください。
Q2
和菓子を盛る器はどんなものがよいですか?
A2
一般的に菓子器に盛って頂くわけですが、菓子器にも陶器、磁器、金属器、硝子器、漆器など様々なものがあります。 器と和菓子の関係は双方の良さを引き立て合うものが最も適しています。
例えば、素晴しい花絵柄の菓子器があったとします。その菓子器にあざやかな花を形どった和菓子を盛ると 大方の場合は、双方が主張し合って見た目にしっくりこないことが多い様です。素晴しい花絵柄の菓子器ならば、厚めに切った羊かんなど地味な色合いの和菓子が合います。そうした意味から言えば、これから菓子器をご用意なさるなら、無地とか細かい地模様の様なものが利用し易いかもしれません。
他に和菓子によって、例えば夏向きの生菓子でしたら硝子の器も良く合いますし、和菓子どうしがくっつかないものでしたら菓子鉢に重ねて盛って取分けるのも結構です。
勿論たがいにくっつき合う和菓子の場合でもその事さえ気をつければ菓子鉢に盛って差支えありません。その場合は、取り箸、取り皿、菓子楊枝は用意しましょう。
Q3
和菓子を差し上げる時の注意点がありますか?
A3
ホームページの中でもふれているとおり和菓子にはいろいろな魅力がありますので、きっと頂いた方も喜んで頂けると思います。特に注意点はありませんが、強いていえば差し上げた先様のご様子を考えて贈られるのが良いと思います。
例えば、先様がご夫婦2人の場合にたくさんの生菓子の詰合せを差し上げるのは、少々疑問ですね。 少しばかりの生菓子を差し上げるのはかえって失礼と思われるようでしたら、日持ちのする和菓子をひと包と少ない生菓子の詰合わせと合わせてふた包をひとつのものと考えて贈られるのも良いと思います。
ちょっとした心遣いで先様の喜びも大きくなるものです。
Q4
お祝いを持参する時に和菓子も一緒に差し上げておかしくありませんか?
A4
大変良いことと思います。
お祝いを先様に持参する際に必要な礼法はありますが、そこまで作法にこだわらなくても良いという場合もあります。
そうした場合でも「和菓子の一折」をお盆のかわりに、その上に御祝を乗せて差し上げるのは、むきだしに 祝袋を差し上げるよりもはるかに良いことと思います。
勿論祝事の逆の場合も同様です。その場合は和菓子屋で用途をはっきり言って包装紙などに気をつけてもらいましょう。
Q5
餡にはいろいろの種類がありますが、どんなものがありますか?
A5
餡は和菓子の命ともいうべき大切なものですが、その大半は豆類から作られます。 小豆、手亡(てぼう)(白いんげん豆の一種)、などはその代表的なものです。
一般的に、小豆餡、白餡、うぐいす餡などと言いますが、例えば小豆餡を大きく分類するだけでも小豆並餡、中割餡、上割餡、つぶし餡、小倉餡、もなか餡、練り切り餡、火取り餡、皮むき餡などがありますし、白餡も同様に様々な餡があります。
白餡には他に豆の種類(手亡、白小豆、福豆、大福豆など)により違いもありますし、黄味を加えた黄味餡や、栗餡、抹茶を加えた餡、(くるみ、ごま、梅、柿、その他様々なものを加えた餡もあります)。また、同じ「練り切り餡」でも、薯蕷(じょうよ)(つくね芋類)を加えたものや、ぎゅうひを加えたものも
ありますし、練り切り餡より重厚味のある「こなし」という餡もあります。さらに用途により微妙に異なる餡があり、とても数え切れるものではありません。結局、餡は和菓子屋によって全て違うと言っても過言ではありません。それが和菓子屋の個性ともなっていることをご理解ください。
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