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和菓子ものがたり 暮らしの中にある和菓子

喜びのときにも、悲しみのときにも

暮らしの中から季節感や風物詩が失われつつあるといわれています。街を歩いても季節感を感じさせてくれるものがめっきり少なくなってきました。かつてはもっと自然の風物にも恵まれ、食べ物や植物を通じて季節の移り変わりや豊かな自然を身近に感じ、四季を味わうことに深い喜びを見いだしていたはずです。
和菓子は、いまも季節を大事にしています。
私たちの生活文化とも言える年中行事を大切にしています。
お正月、鏡割り、節分、雛祭り、端午の節供(句)、お盆、収穫の祝い……年中行事を思い出していただくと、その日にまつわる和菓子を食べた思い出も浮かぶことでしょう。
また、人の一生には、生を受けてから成長するにつれて、数多くの行事があります。和菓子は、私たちの一生との強い結びつきを大切にしています。
誕生、入学・卒業、成人式、結婚、出産、葬式や法要、先祖の供養といった、人の一生の節目にも和菓子は欠かせません。
喜びのときにも、悲しみのときにも、どのようなときにも、欠かすことのできない名脇役として、歴史の中で、人々の生活文化とともに育まれてきたのです。
ぜひ、折々の機会に和菓子をお召し上がりください。

江戸時代の風習・風俗の起源や変遷を記した山東京伝『骨董集』中の「雛遊び」の項 所蔵 / 名古屋市蓬左文庫
江戸時代の風習・風俗の起源や変遷を記した山東京伝『骨董集』中の「雛遊び」の項
所蔵 / 名古屋市蓬左文庫

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